私は今まで、接客業を主に仕事をしてきました。
雑貨屋さんでの販売員
ファーストフード店員
インテリアショップでのコーディネート販売
カフェでの接客業
今現在は、
WEBショップの受注管理としてお客様対応を主に任されています。
(・・・ふらついてるのがよくわかりますねw)
物販と飲食では、接客の仕方が全然違います。
物販をする上で一番苦痛だったのが、
「自分が良いと思っていない商品」を売ることでした。
ちょっと罪悪感...
に似た気持ちでした。
でも、そんなことは、会社にとっては関係ありません。
売り上げが大事ですから。
そうじゃなきゃ、会社は成り立ちません。
どんな物にも、制作に関わった人たちはきっと、
いっぱい考えて、いっぱい試行錯誤して、、、
いろんな積み重ねがあって、その物が出来上がっています。
ですが、店頭に並ばれた物達からは、
その背景やプロセスが見えません。
正直、販売する私にも、その背景は知りません。
むろん、購入するお客さんにも、全く伝わっていません。
飲食はどうでしょう。
数ヶ月だけでしたが、とあるカフェで働いた時期がありました。
そのカフェはとてもプロ意識の高いお店で、
地元の人にも、遠方の人にも、愛されるお店です。
一つ一つのお料理に妥協がなく、
すべて手作りにこだわったお店。
サービスに対しても、お客さんとの会話を楽しみつつ、丁寧に、かつスピーディに。
私はドリンクを担当していましたが、
氷にすらこだわっていて、
毎日納品される氷屋さんから仕入れた大きな氷を
きれいな四角になるように割り続けてました。
私はお客さんに「わーきれいな氷!」って言われたとき、
とてもうれしかったので、自慢しました。
これ、私が割ったんですよって。
厨房がオープンになっているから、お客さんにも声が届く。
キッチンとホールの境目がほとんどないから、お互いが何をしているのかわかる。
お料理を作る人とそれを提供する人、お客さんとの距離が近いのです。
一生懸命作ったお料理だと知っているから、
私たちホールスタッフは、その思いと一緒に、
自信を持ってお客さんの元へ届けることが出来た。
お料理が言ってます「ぼく、おいしいよ!」
お客さんはそれを感じ取って、おなかいっぱい、
それは空腹が満たされるだけではなく、こころも、おなかいっぱい。
一番違う部分。
物販では、商品を作った人と売る人の距離はあまりにも遠い。
作った人と販売する人の間に、何人もの人が関わっていて、
結局その末端に居る売る人は、誰が考え、作ったかなんて知らない商品の方が多いのです。
まるで、伝言ゲームのよう。
途中で伝言がうまくいかず、かんちがいし、謝ったご案内すら、しているかもしれません。
最終的な「もの」の居場所は使い手さんのところなのです。
その「もの」をどう使うかは、使い手さん次第ですが、
作り手さんがどんな思いを込めて作ったか、それを理解していたら、
「もの」の使い方って、変わるのではないでしょうか。
いくらそれをアピールするデザインが良くても、
最終的には人から人へ渡っているもの。
だからレビューなどの口コミが存在します。
人の言ってることは、不思議と説得力があります。
作り手と使い手をつなぐ役割の人は、世の中にたくさん居ます。
でも、作り手と使い手をつなぐんだって意識してる人はどのくらいいるのでしょうか・・・
私も出来てない人のひとりです。
だから伝えられる人になりたい。
それを実行している所もいくつかあります。
次回はそこをご紹介したいと思います。
お楽しみに☆